ひらまつ社、ホテル6軒の資産を譲渡、運営は継続、運営特化で「食」基盤の滞在価値の強化へ

ひらまつ社は、同社が所有するホテル6軒の動産をロードスターキャピタル(LSC)が出資する営業者特別目的会社(SPC)に譲渡するとともに、ホテル運営SPCから対象ホテルの運営を受託することを決めた。合わせて、エヌ・ティ・ティ都市開発との間で締結していた資本業務提携を解消する。

対象となるホテルは、「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海」「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原」「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座」「THE HIRAMATSU 京都」「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」。

ひらまつ社は、ホテル運営SPCと運営委託契約を締結し、対象ホテルを引き続き運営。オペレーターに徹することで同社の強みである食を基盤とする滞在価値をさらに強化することで、ホテル事業の価値向上と収益最大化を目指す。

同社は、新型コロナの影響によって事業環境が大きく変化するなか、今後の持続的な成長のためにはホテル事業戦略の見直しと財務体質の改善が急務であると認識。これまでの資産保有と運営が一体化されたビジネスモデルから、レストラン事業と同様に運営に特化したビジネスモデルへ転換し、ホテル事業の資産効率を見直すことが将来的な企業価値の向上につながると判断した。

同社は、前連結会計年度まで継続して経常損失を計上。各金融機関との合意のもと、現在の経営状況や運転資金確保の必要性から貸付元本の返済を一時停止している。今回のホテル資産売却を踏まえ、金融機関との取引正常化に向けた協議を開始。ホテル資産売却で得られた資金の一部を借入金の元本返済の一部にするほか、今後のリファイナンスについても協議を進める。

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