キャセイ航空、旅行需要の急回復で2019年以来の黒字化、2024年前半の旅客便はコロナ前80%まで回復見込み

キャセイパシフィック航空は、2023年度(2023年1月~12月)の決算を発表した。コロナ禍による旅行制限が緩和され、旅行需要が急速に回復したことを受けて、売上高は前年比85.1%増の945億香港ドル(約1.8兆円)、純損益は前年の66億2300万香港ドル(約1258億円)の損失から、97億8900万香港ドル(約1860億円)の利益となり、2019年以来初の黒字化を達成。また、普通株主に対する配当金の支払いも発表した。

キャセイパシフィック航空の旅客便はコロナ前の70%まで回復。旅客収益は2022年比で308.8%増の559億5100万香港ドル(約1.1兆円)となった。総旅客数は1800万人、1日平均4万9300人となり、2022年を541.4%上回った。搭乗率も2022年の73.6%から85.7%に上昇した。2024年第2四半期には旅客便はコロナ前80%まで回復する見込み。

2023年のグループ従業員数は前年比で約15%、3000人増加。コロナ禍で退職した元従業員2000人近くを再雇用し、2023年には初めて中国本土で客室乗務員とパイロット候補生の募集を開始した。2024年は2023年比で約20%、5000人の人員拡大を計画する。

戦略的投資へ、機材の追加発注も

また、様々な面で戦略的投資も実施。エアバスA321neo型機およびA320neo型機を32機追加発注するとともに、2024年には長距離路線に導入されているボーイング777-300ERのキャビンのリデザインし、ビジネスクラス「AriaSuite(アリアスイート)」とプレミアム・エコノミーを導入する。さらに、2025年には、ボーイング777-9型機でファーストクラスを導入。2026年には、A330型機のビジネスクラスにフラットベッドを採用する予定。

※香港ドル円換算は1香港ドル19円でトラベルボイス編集部が算出

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…