観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2024年2月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比17.0%増の4815万人泊で、2019年同月比では10.6%増となった。日本人が2019年同月比で7.1%増の3670万人泊、外国人は同23.4%増の1144万人泊で、ともに6カ月連続で2019年を超えた。
2024年2月の客室稼働率は54.4%。2019年同月との比較では7.5ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が34.7%、リゾートホテル54.2%、ビジネスホテル72.2%、シティホテル70.1%、簡易宿所25.0%。
なお、石川県、福井県、富山県の数値には能登半島地震の二次避難者が含まれている可能性がある。
外国人延べ宿泊者数、都市圏と地方部の差が広がる
2024年1月(第2次速報)の外国人延べ宿泊者数は前年同月比85.5%増の1124万人で、1月としては調査開始以来、最高を記録。ただ、三大都市圏では2019年比で42.8%増だった一方、地方部は同4.4%減となり、その差がさらに広がった。
外国人述べ宿泊者数を都道府県別でみると、2019年同月比で最も伸びたのは福島県で153.6%増。このほか、東京都(77.2%増)、神奈川県(69.9%増)、宮城県(57.6%増)などで大きく伸びた。
2024年1月の国籍(出身地)別の外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(181.5万人)、2位が台湾(156万人)、3位が中国(145.2万人)、4位が米国(68.1万人)、5位が香港(62.1万人)。上位5カ国・地域で全体の65.3%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのはフィリピンで100.4%増。中国は37.2%減だった。