フィジーから、このほど観光ミッションが来日し、日本のメディアと旅行会社向けに最新情報を提供した。フィジー政府観光局 地域統括責任者のロバート・トンプソン氏は「日本市場は、国別の訪問者数でトップ10に入る重要な市場」とし、そのポジションを維持したい考えを示した。
フィジー政府観光局によると、2023年にフィジーを訪れた外国人旅行者は2019年比4%増の92万9740人。このうち日本人旅行者数は同47.9%減の7748人だった。2024年は1~3月までに2264人の日本人旅行者がフィジーを訪れており、完全な回復には至らないものの、昨年同期がコロナ5類移行前だったことを考慮すると大幅な増加といえる。
現在、フィジー・エアウェイズが運航する成田/ナンディ線は週2便。8月にはスケジュール変更を予定しており、日本の地方空港からの接続や離島への同日乗り継ぎが可能になる。トンプソン氏は「スケジュール変更が大きなきっかけとなり、日本からの訪問者が増えるだろう」と期待感を示した。
フィジー・エアウェイズのチーフ・マーケティング兼セールスオフィサーのアクイラ・バティウェティ氏は、現在、日本路線について新たに羽田線を検討していること明かした。首都圏以外にも、関西路線にも関心が高く、今後も日本路線を重視する姿勢を示した。
住民視点の新たなブランドメッセージ、価格面でも訴求
フィジー政府観光局では、このほどブランドメッセージを「幸せあふれるフィジー(Where Happiness comes naturally)」に刷新。同局では、2012年以来、ブランドメッセージを「Where Happiness Finds You(幸せが見つかる場所)」として観光客視点のストーリーを紹介してきたが、新たなメッセージは、フィジーの人々の文化を讃え、家族、感謝、助け合いの精神を表現したストーリーとし、そのメッセージを伝える動画を公開した。
また、観光ミッションが開催したメディアイベントでは、政府観光局がフィジーの魅力を「訪れるべき5つの理由」として説明した。
新たなブランドメッセージ「幸せあふれるフィジー」に沿った「ホスピタリティと幸せ感じるフィジースマイル」、「商業的でない新の伝統文化」に加え、「英語圏、チップ不要、物価高ではない 燃油サーチャージ不要」の点もアピール。このほか、「透明度の高い海でのダイビング体験」、「大人専用リゾートとファミリー向けリゾートが区別されている」点を挙げた。