マリアナ政府観光局、「穴場感」を訴求する新キャンペーン、脱「安・近・短」の広告展開へ

サイパン、テニアン、ロタなどを北マリアナ諸島の観光振興を行うマリアナ政府観光局は、新たなマーケティングキャンペーンを展開する。北マリアナ諸島自治連邦区からアーノルド・パラシオス知事らの来日に伴い開催したプレスブリーフィングで発表したもの。

マリアナ諸島が「行ってみたい場所」「次の旅行先」になるようなキャンペーンを展開し、日本からの観光客を増やしたい考え。新しい旅行先を求める旅行者をターゲットに、「しーーーっ。ここだけの話。」のキャッチコピーで、キャンペーンサイトやメインCM、屋外広告などを展開する。SNSでも発信する。

キャンペーンサイトでは、観光よりも深い体験を求める旅行者の好奇心を刺激すべく、手つかずの自然が広がる「穴場感」を訴求。メインストリームの観光とは異なるマリアナ諸島ならではの魅力を伝える。メインCMでは、深い海の青さから空の青さまで、「1日でいくつもの青色を体験できる」といわれる各所の「マリアナブルー」を前面に出し、手つかずの自然の美しさを表現。屋外広告では、喧噪に疲れた人の目に留まるよう、都内の利用者数の多い駅を中心にデジタルサイネージを展開。「ひとっ飛びで到着できる休息先」をアピールしていく。

マリアナ政府観光局日本支局長の西川支朗氏によると、ターゲットとする客層は時間にゆとりのある40代以上の大人の客層。「SNSでは、若い女性層にアプローチする」と説明した。いわゆる『安・近・短』のイメージではなく、長く滞在できる旅行先として訴求する。

このほかセミナーでは、サイパン観光の最新情報を提供。このうち、フライトに関しては、日本/サイパン間の直行便を運航するユナイテッド航空が2024年5月6日にスケジュールを変更し、利便性が向上したことを説明。往路は成田発が4時間早まり、現地に当日の夜到着。復路の出発は約4時間30分遅い、午前11時40分発になった。これにより、現地の滞在時間が長くなり、ゆとりあるスケジュールを組めるようになった。

昨年の初来日に続いて来日したパラシオス知事は、マリアナ諸島が日本と100年以上にわたる歴史的な繋がりがあり、飛行機で3時間以内にあるアメリカの領土であることを強調。「昨年築いた観光関係者とのパートナーシップを強固にし、さらに新たな関係を構築する。より明るい未来を共に創造したい」と話し、インフラの改善や観光プロジェクトを加速させていくことをアピールした。

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