宿泊施設の企画開発をおこなうKiraku社は、ハイアット ホテルズ コーポレーションの関連会社と合弁で展開するラグジュアリー温泉旅館ブランド「吾汝 ATONA」について、由布、屋久島、箱根の3地域で2026年中の開業を目指すことを明らかにした。
両社は2022年にグローバルトラベラーをターゲットとする新しいタイプの温泉旅館事業に参入するため合弁事業契約を締結。株式会社Atonaを設立した。4400万人のハイアット会員に対して日本の温泉旅館を訴求する。
日本の温泉と地域文化に特化した温泉旅館として展開するAtonaブランドは30~50室程度の小規模施設で運営される予定。ハイアットとの連携で、販売は食事を選択できる泊食分離、地域のアクティビティなども予約できるようにし、成長するアジア市場からの誘客を狙う。今回発表された3地域のほか複数の地域でも開発を検討しており、さらに拡大を目指していく方針だ。
また、「吾汝 ATONA」ブランドに特化した不動産ファンド「Atona Impact Fund(アトナ・インパクト・ファンド)」で、新たな共同投資家として竹中工務店も加わり、100億円でファーストクローズしたことも発表した。最終的にファンド総額200億円規模を目指す。