ドイツ、出張者の3分の1以上が出張に休暇を組み合わせ、滞在時間の延長で消費額も拡大

ドイツでは、コロナ後、出張とレジャー旅行を組み合わせたブレジャー旅行が増えている。ドイツ観光局(DZT)とドイツコンベンションビューロー(GCB)が、IPKインターナショナルに委託した最近の研究結果の内容を公開した。

ドイツ観光局によると、2023年、ドイツへの外国人出張者の3分の1以上が、個人的な滞在や休暇を組み合わせた旅行を実施。ドイツへの出張件数は約1350万件で世界シェアの12%を占めていることから、ブレジャーの旅行先としても欧州1位、世界では、米国、メキシコに次ぐ4位となった。

また、ドイツへのブレジャー旅行者のうち、4分の1は通常の出張、4分の3はMICE関連という結果も。そのなかでも、会議参加者の43%、会議/コンファレンス旅行者の31%、見本市/展示会来場者の41%が、ドイツへの出張に休暇や個人的な滞在を組み合わせたこともわかった。

ブレジャー旅行は、滞在時間の延長にもつながっている。ドイツでの平均滞在日数は、レジャー旅行では3分の2以上が少なくとも4泊、出張者は6.7泊であるのに対し、ブレジャー部門では8.8泊となった。

ドイツ観光局は、Stay Longer戦略を推進している。ブレジャーはその戦略とも合致するほか、旅行移動一日あたりの二酸化炭素排出量の削減にも貢献すると位置付けている。

さらに、ブレジャーは経済的側面でも注目されている。ブレジャー1人当たりの旅行支出額は1767ユーロ(約29万9000円)で、出張のみの場合の1432ユーロ(約24万2000円)を大きく上回っている。ブレジャー旅行者の47%が一流ホテル、14%が中級ホテルを予約したという。

※ユーロ円換算は1ユーロ169円でトラベルボイス編集部が算出

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