アップル社、地図アプリを進化、ハイキングでネットなしでも使えるルート表示、まずは米国の国立公園から

写真:dpa(ロイター通信)

アップル(Apple)社は、独自の地図アプリで、特定の地域のハイキングトレイルや標高が表示する新たな機能を搭載する。このサービスは、米国の国立公園63ヶ所から始まる。これまで、ハイキング用アプリは2023年に「iPhoneアプリ・オブ・ザ・イヤー」に選出された「AllTrails」を使用するハイカーが多かった。アップルは、そこに狙いを定め、今年後半にも、そのアプリの優れた機能を自社マップに無料で実装する予定だ。

このアップグレードは、開発者会議(WWDC)でiOS18の発表に合わせて明らかにされた。アップルのソフトウェア責任者でフルクレイグ・フェデリギ氏は「新しいマップは、米国の国立公園63か所すべてを含む、詳細なトレイルネットワークとハイキングルートなど新しい地形を提供し、スマートフォンに保存してオフラインでアクセスすることもできる」と説明した。

また、トレイルの方向を示す音声ガイダンスや、ユーザーが独自のトレイルを作成できる機能もあるという。

少なくともカバーする国立公園に関しては、ライブラリへの保存機能だけでも、アップルのマップはAllTrailsに対して優位に立つかもしれない。AllTrails は、ダウンロード可能なオフラインマップを年間35.99ドル(約5650円)で提供しているからだ。

なお、今回のアップデートで注目されたのは「衛星経由のメッセージ」機能。緊急通話に使用されている技術を活用することで、iPhoneユーザーはWi-Fi やデータ通信の環境がない場合でもテキストを送信できる。このほか「Apple Pay」「Apple Wallet」など、多岐にわたる新サービスを発表した。

dpa(ロイター通信)

※ドル円換算は1ドル157円でトラベルボイス編集部が算出。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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