KNT-CT、2024年第1四半期は売上増加も減益、BPO事業が大幅減、海外旅行は回復せず

KNT-CTホールディングスは、2025年3月期第1四半期(2024年4月1日~6月30日)の連結決算を取りまとめた。連結売上高は前年同期比7.9%増の688億4400万円となったものの、公務の受託事業の取扱いが大幅に減少したため、連結営業利益は同28.7%減の18億700万円、連結経常利益は同26.5%減の19億2000万円、純利益は同14.0%減の17億7700万円となった。

国内旅行および訪日旅行については旅行機運が高まり、コロナ禍以前の市場環境を取り戻しつつある一方、海外旅行については、原油価格の高止まり、不安定な国際情勢、円安等による旅行代金の高騰や旅行先の物価上昇などが影響し、回復が遅れた。

期間中、国内旅行の個人旅行では、短期間で楽しめる首都圏近郊や北陸新幹線延伸などで福井県での集客が増加。団体旅行では、近畿日本ツーリストが企業系コンベンションや職場旅行のほか、修学旅行や宿泊オリエンテーションなどの学生団体の需要を獲得した。

海外旅行の個人旅行では、クラブツーリズムの添乗員付きツアーで、イタリア・トルコ・エジプトなど欧州方面やアメリカへの野球観戦ツアー、日本発着の外国船クルーズなどが好調。団体旅行では、近畿日本ツーリストがスポーツ競技団体の遠征や観戦、企業の視察旅行や職場旅行のほか、テーマに特化したメキシコ皆既日食観測ツアーを催行した。

通期の連結業績予想については、2024年5月9日に公表した予想から変更はなく、売上高2850億円、営業利益75億円、経常利益75億円、純利益75億円を据え置く。

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