和倉温泉「日本の宿 のと楽」、11月から営業再開へ、能登半島地震の被害で10カ月の休業を経て

決起会の様子

石川県七尾市の和倉温泉「日本の宿 のと楽」は2024年9月2日、11月1日から営業を再開すると発表した(10月からプレオープン)。1月1日に発生した能登半島地震により甚大な被害を受け、約10カ月の休業を余儀なくされたが、再開にこぎつけた。

「日本の宿 のと楽」は、1974年創業で50年間の歴史を持つ施設。地域の建設業者や電気事業者の支援を受けて復旧作業し、特に被害の大きかった本館は一部改修工事を続けるが、客室、温泉大浴場、レストラン・宴会場は通常どおり利用できるようにする。

和倉温泉は、コロナ禍前は年間70万人以上が宿泊する石川県有数の温泉地だったが、20以上ある旅館・ホテルの大半で通常営業の再開見通しが立っていない状況が続いている。同館を運営する、のと楽は「他の宿泊施設の分まで能登の地に来てよかったと思っていただけるよう精一杯おもてなししたい。再開により、能登地域の集いの場、経済のハブとしての和倉を復活させ、地域に少しでも元気と活力を生み出すことにつなげたい。震災の記憶を風化させることなく、新しい和倉温泉に生まれ変わる過程を見守ってほしい」などとコメントしている。

地震の被害状況の一部(報道資料より)

震災前撮影(報道資料より)

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