ANA、売上高が過去最高の一方で、人件費などのコスト増で減益に、国際線の旅客収入も過去最高を更新、通期予想は上方修正 ー2025年3月期上期

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ANAホールディングスは、2025年3月期上期の連結業績を発表した。2025年3月期上期(2024年4月1日~9月30日)の売上高は、旅客需要が継続して回復したことから、1兆995億円となり上期としては過去最高を更新。一方、整備費や人件費など営業費用も前年から増加したことから、営業利益は前年同期比16.5%減の1083億円、経常利益は同11.7%減の1124億円、純利益は同13.3%減の808億円となり増収減益となった。

国際線旅客は、好調な訪日需要に加え、日本発のビジネス需要やレジャー需要を取り込んだことから、旅客収入は同8.8%増の3901億円となり、上期として過去最高を記録した。旅客数は同12.3%増の390万人。

国内線旅客は、台風などの影響があったものの、レジャー需要の喚起と早期取り込みに取り組み、また運賃を一部改定したことで、旅客数は同6.3%増の2168万人、旅客収入は同7.2%増の3462億円となった。

LCC事業について、Peach Aviationは、国内線の旅客数が減少したものの国際線の旅客数が増加。旅客収入が同5.8%増の712億円に増収となった。2月に新たなブランドとして運航を開始しAirJapanは、訪日旅客に加えて日本発旅客に対する需要喚起。旅客数は16万9000人、旅客収入は42億円となった。

同社では、上期の実績に加えて、今後も堅調な旅客・貨物需要が続くことや為替影響による外貨建て収入の増加が見込まれることから、通期の売上高予想を当初計画の2兆1900億円から2兆2200億円に上方修正。営業費用は為替影響などの増加が見込まれることから、営業利益は前回予想を据え置くものの、航空機などに関わる各種補償金などが想定を上回る見込みであることから、経常利益を1600億円から1700億円、純利益を1100億円から1200億円に上方修正した。

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