観光庁が2013年3月26日に発表した旅行・観光消費動向調査によると、2012年10月~12月の国内宿泊観光旅行の消費額は、2011年比1.3%減、震災前の2010年比で8.7%増の2万3688円となり、2012年の四半期のなかで最大の伸び率となった。日帰り観光を合わせた国内観光旅行消費額は2011年比0.8%減、2010年比6.5%増の3万1901円となり、2012年の四半期として2010年実績を初めて上回った。
旅行単価は、宿泊観光旅行が2011年比4.5%減、2010年比1.2%減の5万3080円、国内日帰り観光旅行が2011年比3.2%減、2010年比8.9%減の1万5628円と減少。しかし、延べ旅行者数が、国内宿泊観光旅行で2011年比3.3%増、2010年比10.0%増の4463万人、国内日帰り観光旅行が2011年比4.4%増、2010年比10.8%増の5255万人と増加したのが、消費額全体の増加につながった。
なお、旅行・観光消費動向調査は住民基本台帳から無作為に抽出した2万5000名を対象に、1年間の旅行実態を半年ごとに分けて実施。過去6カ月における旅行実施の有無と旅行回数、最近の旅行内容(帰宅日、宿泊数、目的地、交通手段、宿泊施設、旅行目的)について調査している。