ジェイティービー(JTB)は2013年4月4日、2013年のゴールデンウィーク(4月25日~5月5日、11日間)期間中の海外旅行人数について、前年比5.0%減の56万6000人になるとの見通しを発表した。2012年実績を下回るが、過去2番目に多い人数を予想。日並びの影響と国際情勢の影響で中国や韓国への旅行者が減少することを見込んだ。
しかし、平均費用は燃油サーチャージが前年より低い水準にあるなか、前年比6.4%増の22万3400円と前年を上回る予想。3月に実施した旅行動向アンケートで、旅行支出に対して「増やしたい」が前年より12.4ポイント増の25.1%と大幅に伸びており、遠距離や比較的高額の旅行を選ぶ傾向が強まっている。ジェイティービーでは、景況感の改善が旅行消費を後押ししていると見る。
方面別ではハワイ(7.0%増)、タイ(2.6%増)、台湾(2.6%増)が好調とし、ハワイは昨年より10円以上の円安となっているものの影響が見られない。欧州は前年並みを維持し堅調で、ルックJTBではイタリア、ドイツのほか、昨年オリンピックのあったイギリスの伸びが顕著だという。
出発日のピークは、ルックJTBの予約状況では、遠距離の欧州、米国、ハワイが4月27日、近隣アジアやミクロネシアは5月2日と3日の予想だ。
なお、ジェイティービーは、3月に実施した旅行動向アンケート(回答数1200人)とJTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計をしている。
2013年ゴールデンウィークの国内旅行、JTB見通し(2)-過去最高の推計2223万人