KNT-CT、2013年第1四半期は赤字決算、売上高は増加

KNT-CTホールディングスの2013年第1四半期(2013年1月1日~3月31日)の連結業績は、売上高が前年比47.7%増の919億4900万円となったが、営業損失23億6100円、経常損失26億3500万円、四半期純損失21億300万円と赤字決算となった。

各セグメントで営業損失は赤字となった。近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人旅行)とクラブツーリズムを含む個人旅行事業は、売上高が569億5500万円、営業損失が13億8400万円。近畿日本ツーリスト個人旅行は国内パッケージ商品「メイト」が首都圏方面や東北方面を中心に前年を上回ったが、海外パッケージ商品「ホリデイ」は前年割れ。前年東アジアの領土問題の影響が継続したことが要因と見る。クラブツーリズムはバス旅行と海外旅行が前年を下回ったが、テーマ性・趣味性の高いテーマ旅行については前年を上回ったという。

団体旅行事業は、売上高が175億800万円、営業損失が7億8500万円。近畿日本ツーリスト(KNT)ではMICE営業を推進する中、特に大型スポーツ関連イベントとスポーツを切り口にした地域誘客・コンサルティング業務の取り組みも強化している。教育旅行分野でもスポーツ・文化イベント関連の需要開拓に着手している。

業績予想は変更なし。2013年第2四半期(1月1日~6月30日)は売上高2090億円、営業損失11億円、経常損失15億円、純損失20億円とするが、2013年12月期(1月1日~12月31日)には、売上高4650億円、営業利益44億円(前年比87.6%増)、経常利益39億円(47.5%増)、純利益15億円(16.1%減)の黒字化を見込んでいる

※KNT-CTでは2013年1月1日~、近畿日本鉄道の子会社化に伴い、会計処理統一のため、売上高から売上原価を控除する「純額表示」から売上高および売上原価ともに計上する「総額表示」とした。前年同期の売上高は、遡及修正後の数値で比較し、発表している。

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