JTBモチベーションズは経営者148人に実施した「社内イベントの効果に関する調査」の報告書をまとめ、社内イベントを企業の業績向上に繋げるために「効果的な企画・運営が重要」と提言した。業績の高い企業ほど社内イベントを重視し、表彰式の開催頻度も高く、社内イベントが企業の業績と関係が深いと推察する。
報告書によると、回答者の80%が全社規模の社内イベントを半年に1度の割合で開催。「半年に1回以上」の回答は、業績が10%以上伸びている企業が5割に達しているという。イベント開催の直接のきっかけは、「社員の要望」(42%)、「業績が好調だから」(33%)、「個人としてイベントが好きだから」(15%)。社内イベントの効果では「社内コミュニケーションの促進」(94%)が最も高く、次いで「組織の一体感の醸成」(93%)、「社員のモチベーション向上」(87%)、「組織の理念やビジョンの浸透」(85%)となった。
また、社内イベントで重視する点は、「経営トップ層が、社員に直接語りかけること」(76%)が1位で、特に好業績企業や社員規模の多い企業ほどその意向が強い。社員に語りかける際に意識していることでは、業績の良い企業ほど「社員の声を聞いたり、対話をしたり、双方向の伝え方になるようにしている」「映像や、仕掛けなどの演出で、目先を変えて伝えるようにしている」との回答が多く、「一方的で退屈」「話が長すぎる」というような一般社員のネガティブな反応を起こさせない伝え方の工夫を行なっているという。
JTBモチベーションズでは、こうした工夫が社員の「経営者の話を聞こう」というモチベーションを高め、効果的な社内イベントが実現し、業績向上につながるとしている。