大阪観光局は府内の観光施設や交通公共機関、ホテルや飲食店で無料のWi-Fiサービス「Osaka Free Wi-Fi」の提供を開始した。旅行者の集客を目的とするポータルサイト「Osaka Enjoy Rally」も開設し、両サービスを組み合わせて大阪府が目指す2020年の訪日客数650万人達成と、さらなる観光客の増加を図る。
Osaka Free Wi-Fiは、関西国際空港や私営市地下鉄・私鉄等の公共交通機関、観光施設、ホテル、商店街等の店舗、飲食店等あわせて42か所(アクセスポイント数152)から開始。さらに大阪観光局の賛助会員を含む56か所(同約200)の準備を進めている。また、屋外の飲料自動販売機にも整備する計画で、2014年12月までに3000か所(同800)に順次拡大していく予定だ。
一方、ポータルサイト「Osaka Enjoy Rally」は、店舗情報や特典情報を掲載し、参加店舗で飲食・購買した場合に特典を提供する集客サービス。Osaka Free Wi-Fi接続時のトップページに、Osaka Enjoy Rally加盟店検索紹介ページを掲載して集客に繋げる。表示言語は、日本語のほか英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語、タイ語の5か国語で対応。ポータルサイトへの店舗の加盟は有料制で、2014年12月までに1000店の加盟を目指す。
Osaka Free Wi-Fiは2014年1月29日から提供。Osaka Enjoy Rallyは3月1日から利用可能とする。今後はさらなる展開に向け、官民一体のオール大阪で「Osaka Free Wi-Fi整備計画推進委員会」を設立し、利用エリアの拡大やサービス拡充の検討を進めていく。また、大阪観光局が運営するウェブサイトや公式ガイドブック等でのピーアールやパンフレット、ポスター制作を通し、認知拡大と利用促進を図る。
▼国内のWi-Fi環境改善に関する取組みについての参考記事