公益財団法人新聞通信調査会の「第6回メディアに関する全国世論調査(2013年)」で、朝刊を毎日読んでいる人は57.6%と判明した。頻度に関係なく「読んでいる」人の合計は79.3%。昨年度調査の78.7%よりわずかに改善したものの、2011年度以前の80%台には回復しておらず、新聞離れの傾向が続いているといえる。
性別で見ると、「毎日読む」男性は63.4%、女性は52.7%。「読まない」人は男性が18.5%で1.4ポイント増加し、女性は21.6%と2.0ポイント減少した。年齢別では70代が78.8%と年代が上がるほど「毎日読む」割合が高い。ただし、30代が31.8%で1.8ポイント増、40代が56.4%で3.7ポイント増と増えたものの、その他の年代は縮小。特に18歳未満は6.6%で15.4ポイントも低下している。
一方、電子新聞については認知率は73.7%で昨年よりも7.0ポイント増加。このうち、「現在利用している」は2.2%、「現在利用していないが、利用してみたい」は13.0%で、58.4%が「利用したいとは思わない」というネガティブな回答だった。
インターネットのニュースについては、パソコンや携帯電話を使って「見る」と回答した人は60.8%となり、調査開始以来初めて6割を超えた。「毎日見る」は2.6ポイント増の28.3%に増加。特に20代で52.2%、30代で49.7%と若い世代の閲覧率が高く、60代の62.3%、70代以上の83.8は「見ない」となった。
若い年代ほどインターネットニュースの方が接触率が高く、年代が上がるほど新聞の閲覧率が高いという状況だ。将来、「新聞の役割が少なくなってくる」との賛同が40.2%と、調査開始以来初めて4割を超えており、特に若い世代ではインターネットの影響を受けると見ている人が多いという。
調査は2013年8月23日~9月10日前、18歳の男女5000人を対象に実施。回収サンプル数は3297件。