JAL、2013年度の国際線旅客数は772万3293人、利用率76.5%で微増、東南アジア路線が好調

日本航空(JL)は、2014年3月の旅客輸送実績を発表した。これにより、2013年度の実績もまとまった。それによると、国際線旅客数は前年比1.6%増の772万3293人。有効座席キロ46,235,058千座席キロ(前年比3.3%増)に対し、有効旅客キロは35,390,384千人キロ(同4.0%増)となり、需要の伸び率が供給の伸び率を上回る結果となった。利用率は76.5%となり、前年度の76.1%を上回った。

2013年度の各路線の実績を見ると、中国線が同5.1%増の117万3031人となった一方で、韓国線は同12.3%減の80万3084人となり、対照的な結果となった。最も伸び率が高かった路線は東南アジアで同5.2%増の298万3607人。太平洋線も好調で同4.9%増の177万5821人。欧州線は同3.9%増の69万213人と前年比増。オセアニア線は同0.6%増の14万4299人と微増。グアム線は同2.7%減の15万2060人と前年割れとなった。

利用率を見ると、グアム線が80.7%と唯一80%超え。前年度実績を上回ったのは欧州線(78.3%)と東南アジア線(76.1%)。そのほかの太平洋線(79.4%)、オセアニア線(74.1%)、韓国線(73.4%)、中国線(61.9%)は前年度実績を下回った。

なお、2014年3月の国際線旅客数は前年比0.3%減の69万653人となり、昨年6月以来の前年割れとなった。有効座席キロは3,956,550千座席キロ(同0.1%増)に対し、有効旅客キロは3,186,375千人キロ(同2.0増)。利用率は80.5%となり、昨年8月以来の80%台を記録した。

路線別では、バンコクに非常事態宣言が発出されたタイを含む東南アジア線が同5.4%減の26万1705人。また、韓国線も同15.3%減の6万9408人と引き続き低迷した。一方、太平洋線は同8.5%増の16万3121人、中国線も同8.4%増の10万6154人と好調に推移。そのほか、欧州線が同5.2%増の6万1100人、オセアニア線が同5.6%増の1万4235人、グアム線が同5.0%増の1万4755人と堅調に数字を伸ばした。

利用率を見ると、太平洋線(83.3%)、欧州線(84.3%)、オセアニア線(83.4%)、グアム線(87.3%)で80%を超えた。そのほか、東南アジア線は78.5%、韓国線は79.5%、中国線は66.1%となった。


▼2013年の国内線旅客数は3121万8734人で4%増

2013年度の国内線旅客数は同4.0%増の3121万8734人。有効座席キロ37,084,260千座席キロ(同1.8%増)に対し、有効旅客キロは23,745,163千人キロ(同3.2 %増)となり、需要の伸び率が供給の伸び率を上回った。利用率は前年度を上回る64.0%。

3月の国内線旅客数は同5.0%増の274万1918人。有効座席キロが同0.6%減の3,036,517千座席キロだった一方で、有効旅客キロは同4.8%増の2,092,045千人キロとなったため、利用率も68.9%と高い数字を残した。

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