日本生産性本部余暇総研は、レジャー白書の追加分析として「レジャー白書短信」を発行し、30代~40代の“団塊ジュニア”の余暇活動の分析結果をまとめた。
この中で、海外旅行は潜在需要ランキングの1位となった。潜在需要とは参加希望率から実際の参加率を引いた数(%)であり、希望はあるものの実現に至っていない需要を意味する。ランキングは未婚者と既婚者で分けられており、未婚者の場合の潜在需要は34.6%(参加率:12.0%)、既婚者は40.1%(10.5%)で、希望者の20%~25%しか海外旅行に出かけていないことが判明した。
一方、参加率ランキングの1位は、未婚者は音楽鑑賞(51.0%)、既婚者は国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)(58.3%)となった。国内観光旅行は、未婚者の参加率3位(41.6%)と潜在需要2位(25.2%)に、既婚者で参加率1位、潜在需要3位(18.1%)となっており、希望率は6割~7割と高い数値となった。 ただし、国内観光旅行の参加率を子どもの人数別でみると、既婚者・子供なしは65.8%と最も高く、子ども1人は61.3%、子ども2人は53.6%、子ども3人以上は49.0%となり、子どもの人数が増えるほど低下する。
なお未婚者は41.6%なので、子どもがいる既婚者の方が国内観光旅行に参加していることになる。 なお、余暇時間(自由時間)の今後の考え方をみると、「自分の能力向上や学習のための時間」について未婚者は24.6%、既婚者は15.7%の意向があり、現在よりも8%~11%の高い伸びを示した。「休養やくつろぎのための時間」、「気晴らしやストレス解消のための時間」は5割前後と全体的に多いものの、現在と今後の意向を比較すると2ケタのパーセンテージで縮小しており、今後は余暇時間の有効的な活用を希望する傾向が強まっている。
調査は2013年1月、全国の15歳~79歳男女を対象に実施。そのうちの30歳~49歳の対象1,154人分を分析した。
(トラベルボイス編集部)