ハウステンボスは、2014年9月期の決算発表を行った。今回の決算は、HIS体制となってから5期目。年々、入場者数・売上・利益を向上させており、今期も過去最高の業績となった。業績改善のポイントとなっているのが、同社は毎年ひとつづつ増やしてきたイベントテーマだ。来期は、これまでの「花」「光」「ショー」「ゲーム」に加えて「健康」を追加する。新たなテーマで狙うのは外国人旅行者だ。
代表取締役の澤田秀雄氏は、この理由を「世界から来ていただく医療観光を推進する」と説明。これまでは国内需要に注力してきたが、今後は外国人旅行者の誘客にも力を入れる方針だ。決算会見で、澤田氏は全国的な2~3割の増加と同程度の外国人旅行者を「医療観光を取りこむことで増やしていきたい」と意欲をみせた。来年はソウル/長崎にLCCが就航することから、韓国へのプロモーションを強め、市場が拡大するタイやインドネシアからの旅行者も「とっていく(澤田氏)」。
「健康」がテーマのパーク内では、2015年4月以降に地産地消の自然食レストランや温泉施設などを順次オープンさせる予定だ。来場者が健康をテーマ廻った後には、心も体も健康になることをテーマとする。従来の国内需要と外国人旅行者の取込みで、来期は入場者数を前年比115%の321万人、宿泊者数を114%増の34万人を目指す。
なお、今回発表された2014年9月期の決算では、入場者数は前年同期比で112.8%の279万4000人、売上高が121.4%262億5500万円に。コスト削減や業務改善効果で販売費と一般管理費を113.9%の129億5300万円と抑制したことで営業利益151.9%の73億6400万円となった。佐世保市からのハウステンボス再生支援交付金7億3100万円をあわせて経常利益145.2%の83億2500万円、繰越欠損金の解消による法人税などの増加で純利益は97.1%の52億400万円。
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(トラベルボイス編集部:山岡薫)