国土交通省はこのほど2014年(平成26年)7〜9月の特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開を行った。それによると、本邦11社(下段で紹介)の平均遅延率(出発予定時刻よりも15分を超えて出発した便が対象)は、前年同期実績の8.70%を上回る10.50%となった。
最も遅延率の高かった航空会社は、4月〜6月に引き続きピーチ・アビエーションで20.52%。平均のほぼ2倍となった。そのうち15.81%が機材繰りによる遅延。次に高かったのがスカイマークで20.38%。そのうち機材繰りによる遅延が14.01%を占めた。このほか、平均を上回ったのは、日本トランスオーシャン航空(14.86%)、スカイネットアジア航空(12.78%)、ジェットスター・ジャパン(13.05%)、バニラエア(11.61%)、春秋航空日本(14.41%)となり、LCC4社はすべて平均以上だった。
なお、国交省が発表している「特定本邦航空事業者航空輸送サービスに係る情報公開」は「航空の利用者が自己責任により自由かつ的確に航空輸送サービスの選択を行うことが可能に」することを目的に毎年4半期毎に発表。また、比較については「対象となっている路線が各航空会社によって異なっており、路線毎・季節毎に欠航・遅延の特性が異なることから、単純な比較には適さない。」としている。
( 特定本邦事業者)
- 日本航空(JAL、ジェイエア、ジャルエクスプレス) :JAL
- 全日空(ANA、ANAウィングス) :ANA
- トランスオーシャン航空 : JTA
- スカイマーク :SKY
- AIRDO :ADO
- スカイネットアジア航空 : SNA
- スターフライヤー :SFJ
- ピーチアビエーション : APJ
- ジェットスタージャパン : JJP
- バニラエアー :VNL
- 春秋航空日本 :SJO
(トラベルボイス編集部)