JALグループおよびANAグループの2015年度ゴールデンウィーク期間(4月28日〜5月6日)の予約状況がまとまった。それによると、両社とも国際線で前年を上回る予約数を確保。国内線でも供給は絞っているものの、予約数は前年を上回る結果となっている。
まず、国際線を見ると、JALは提供座席数を前年比で1.3%増加。予約数はその増加率を上回る同11.3%増の22万4483人と好調に推移しており、予約率も前年を5.7ポイント上回る83.6%と高い数字を残している。ハワイ線が90.2%、グアム線が95.3%など特にリゾート路線の予約率が高く、東南アジア線も85.3%と回復傾向にある。予約数で最も高い伸び率となったのは中国線で同27.8%増。
一方、韓国線は同20.4%減と依然として苦戦が続いている。米大陸線は同18.3%増と好調、低迷が続いていた欧州線も前年とほぼ同じ予約数を確保している。期間中のピーク日は日本発が4月29日で予約率94.2%、日本着が5月5日で予約率93.9%となっている。
ANAの国際線では、提供座席数が同2.9%増に対し、予約数は同18.4%増の20万1406人。予約数はJALよりも少ないものの、増加率ではJALを上回った。予約率はJALよりも低いものの、前年よりも10.3ポイント高い78.7%となった。傾向としては、5月の5連休を中心にアジア・中国などの短・中距離路線が好調。特に中国線は、旺盛な訪日需要もあり、同38.9%増と大幅な増加となっている。このほか、ホノルル線でも予約数同10.9%増、予約率92.8%と好調。欧州線の予約数も同9.5%増で推移している。期間中のピーク日は日本発が5月2日で予約率93.8%、日本着が5月5日で予約率91.6%。
国内線を見ると、JALグループ(JAL、JEX、J-AIR、JTA、RAC、JAC)の予約数は同9.6%増の75万5922人。提供座席数は前年から3.0%絞った。その結果、予約率は同7.3ポイント増の63.7%に向上した。方面別では、ユニバーサル・スタジオジャパンのある関西方面や北海道方面が好調。予約数は全方面で前年を上回り、期間中のピーク日は下りが5月2日で予約率90.7%、上りが5月6日で予約率83.1%。
一方、ANAグループ国内線の予約数は同11.6%増の97万6768人。提供座席数を同3.7%減らしたことで、予約率は前年よりも7.9ポイント高い58.9%となっている。ANAによると、5月の5連休を中心に、旅割運賃などのプレジャー需要が好調に推移。バリエーションを拡大した「旅割」運賃を中心にレジャー需要が好調。方面別の予約数では、特に北海道(同19.4%増)、中・四国(同18.1%増)が伸びている。期間中のピーク日は下りが5月2日で予約率89.2%、上りが5月6日で予約率88.8%。
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