航空会社の調査・格付けなどを行うスカイトラックス社の恒例のアワードが発表された。2015年ワールド・エアライン・アワードの1位には、カタール航空(QR)が選出。カタール航空の首位ランクインは3度目のこと。同社はベスト・ビジネスクラス・エアラインシートと、ベスト・エアライン・イン・ザ・ミドルイーストの各部門でも1位となった。 *画像はパリエアショーでのカタール航空の授与式。
同社のアワードや格付けは航空業界の評価で重要視されるシーンが多く注目が高い。近年は、業務渡航などで企業がエアラインを選定する際に参考にすることも多くなってきたという声も聞こえる。
2015年のアワードでランキングトップ10は順位の変動があったものの、顔ぶれには大きな変化はなく、相変わらず中東とアジア勢が強い。上位10位の詳細は最下段の通り。トップ100及び各部門賞は、スカイトラックスホームページを参照。
日系航空会社では、ANA(NH)が7位で最高位。続いてJAL(JL)が21位、3番目に75位のピーチ・アビエーション(MM)で前年の80位から順位をあげた。日系航空会社では部門別でANAが3年連続4度目の「ワールド・ベスト・エアポート・サービス」と「ベスト・エアライン・スタッフ・イン・アジア」を受賞。JALが「ベスト・エコノミー・クラス・エアラインシート」を受賞した。エコノミークラスシート部門のトップ受賞は、日系航空会社では初めてだという。
このほか部門賞のうち、「ワールド・ベスト・エアラインアライアンス」は3年連続でワンワールドが受賞。「ワールド・ベスト・ローコスト・エアライン」にはエアアジア(AK)が6年連続で選ばれた。エアアジアは総合でも前年の31位から25位にランクを上げ、世界の名だたるナショナルフラッグキャリアよりも上位の結果となっている。
【2015年ワールド・エアライン・アワード トップ10】
(2015年順位/航空会社名/2014年順位)
1位/カタール航空/2位
2位/シンガポール航空/3位
3位/キャセイパシフィック航空/1位
4位/ターキッシュ・エアラインズ/5位
5位/エミレーツ航空/4位
6位/エティハド航空/9位
7位/ANA/6 位
8位/ガルーダ・インドネシア航空/7位
9位/エバー航空/12位
10位/カンタス航空/11位
【2015年ワールド・エアライン・アワード 部門賞(抜粋)】
- ワールド・ベスト・ファーストクラス/エティハド航空
- ワールド・ベスト・ビジネスクラス/シンガポール航空
- ワールド・ベスト・プレミアムエコノミークラス/ニュージーランド航空
- ワールド・ベスト・エコノミークラス/アシアナ航空
- ワールド・ベスト・リージョナルエアライン/ドラゴン航空
- ワールド・ベスト・キャビン・スタッフ/ガルーダ・インドネシア航空
(トラベルボイス編集部)