近畿日本ツーリストは、音声認識・合成・対話・翻訳をワンストップで提供するフュートレックと協業し、卓上ロボットを活用した音声翻訳配信サービスを開始する。
近畿日本ツーリストのネットワークを活用し、シティホテルやビジネスホテル、カプセルホテル、旅館などの宿泊施設や観光案内所などを中心とする観光事業者を対象に、音声翻訳サービスのデータ配信に卓上ロボット「Sota」(※ヴイストン社製)とタブレットを活用した「ロボットコンシェルジュ」のリース事業として展開する。
音声翻訳サービスは、フュートレックが有する旅行会話と業務用会話の双方のデータベースを融合。スタッフの業務用から旅行者とのやりとりまで対応できる、観光事業の会話に特化した音声翻訳のプラットホームとするのが特徴だ。さらに、地域の観光情報と連携した観光案内や近隣案内の提供も見据える。
サービス開始は2016年1月を予定。実用化に向け、大阪マリオット都ホテルとシェラトン都ホテル東京で、実証実験を実施する。また今後は卓上ロボットに加え、ウェアラブル端末での展開も計画している。
なお、近畿日本ツーリストによると、音声翻訳市場は世界において年平均成長率19.02%と予測されており、特に日本では2020年東京オリンピックに向けてさらなる市場拡大が見込まれているという。