JTBなどが訪日客の消費促進で実証実験、春節にあわせ新宿と札幌の2都市で開催

ジェイティービー(JTB)とジェーシービー(JCB)、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)は、訪日外国人旅行者を対象にスマホアプリの移動情報と決済情報を連携させた消費促進の実証実験を行なう。

指定アプリでは、言語別やスポット別など個々に最適化したショッピングや飲食、優待サービスなどの情報を発信。ダウンロードした訪日外国人には1000円分をチャージしたカード型商品券「JCBプレモカード」を提供し、消費を促す。さらに、利用者が入力した個人情報やアプリのログ情報、位置情報に、JCBプレモカードの決済情報を統合・解析し、マーケティングに利活用した場合の有効性も検証する。

実施期間や内容、実施会社は各都市によって異なるが、2都市ともアジア圏からの訪日増加が見込める旧正月の「春節」期間を挟む。新宿では2016年2月1日~2月20日まで、JTBとNTTグループの観光情報アプリ「Japan Travel Guide」を利用。実験目標数は500名で、京王プラザホテル内の特設デスクでダウンロードキャンペーンを実施する。

一方、札幌は2月1日~2月29日で、ジャパンショッピングツーリズム協会の「Japan Shopping Navi」を使用。あらかじめ、台湾、タイ、中国など現地旅行会社を通じ、期間中に新千歳空港を利用する旅行者に案内書面を渡して告知し、空港デスクで「JCBプレモカード」を渡す。実験目標数は3000名。

なお、次年度以降も福岡や富士山など対象地域を拡大して実施する予定で、アプリの機能向上や優待店の拡大を図る。インバウンドによる地方への誘客や地域活性化のソリューションぽあっケージとして、開発を目指していく方針だ。

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