HISと神奈川県がインバウンド観光で連携、観光資源発掘や着地型観光の企画など

HISと神奈川県は2016年3月29日、インバウンド観光推進で協定を締結した。ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピック開催、さらにその先の展開を視野に広く連携していくもの。

協定を通じた取り組み内容は、観光資源の発掘・磨き上げ、海外プロモーションの展開、インバウンドツアーの企画・販売、人材育成事業など多岐にわたる。

たとえば県が市町村や民間企業から観光情報を集約してHISに提供する一方で、HISは独自ネットワークを通じて外国人旅行者の需要を把握するほか、ツアーバス内などでも調査を実施。観光資源の磨き上げや商品企画と同時に、県がプロモーションに活用できるデータの収集を行うことになる。また、HISは海外店舗で県のプロモーションをサポート。同社が集めた情報は県の事業で活用するだけでなく、オープンデータ化して他事業者にも提供する予定という。

ツアーの企画・販売面では、両社連携のもと着地型観光を開発してツアーに盛り込むことで、ツアーの造成と地元でのインバウンド観光産業支援を実現する計画だ。

さらに今回の協定の一環として、両者は観光人材育成事業も進める見通し。ここでは、神奈川県の行政実務研修員制度を活用してHISが日本人社員やベトナム人社員を県に派遣。HISが持つ旅行会社のノウハウを生かして職員育成を支援すると同時に、HIS職員は県行政に関する理解・知識の習得を目指す。

両社連携のイメージは以下のとおり。

H.I.S.:報道資料より

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