オンライン旅行情報メディアのトラベルズー・ジャパンはこのほど、世界の旅行者6000名以上を対象に、旅行業界におけるロボット活用について意識調査をおこなった。それによると、ホテルのチェックインデスクでロボットが働くことについては、日本人の72%が「受け入れる(または「どちらかといえば受け入れる」)」と回答。世界平均62%よりも受け入れ傾向が約1割多い数字となった。一方、中国はさらに多い86%が該当、欧米では平均よりも低い57%が該当したという。
また、飛行機の客室乗務員としてロボットが接客することについては、日本人の46%が受け入れる傾向を示した。これも、日本は全体平均(37%)よりも約1割多く、さらに中国(54%)がより多い状況に。また、欧米ではここでも平均よりも低い33%のみが該当している。
なお、「旅行業界におけるロボット活用のメリット」を聞いたところ、「データの処理が速い」(81%)、「人間のように疲れない」(81%)が上位になったほか、「異なる言語に対処できる」(79%)、「記憶力がいい」(76%)といった点が挙げられた。一方、感情の表現面では、肯定的な回答は20%にとどまることも明らかに。ロボットは有効な労働力とみなされている反面、人間ならではの感情の豊かさや柔軟性の面ではまだ消極的な見解が垣間見られる結果となった。
今回の調査は、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、スペイン、英国、米国の旅行者6211人を対象に実施したもの。