京都市は海外富裕層の観光誘致を目指す自治体と連携し、「日本ラグジュアリートラベルアライアンス」を発足した。富裕層の訪問先として、日本の世界における地位を確立し、各自治体や地域で受入環境の整備を図る仕組みの構築を目指す。
連携するのは京都市のほか、札幌市、石川県、高山市、京都府、奈良市、和歌山県の3府県4市。主に欧米豪の富裕層誘致を積極的に行なう地域で連携し、マーケットの情報収集や取り組みの情報交換、共同プロモーション、受入環境の向上に取り組む。
現在、富裕層の誘致は各地域がそれぞれ展開しているため、日本がデスティネーションとして十分認識されておらず、コンテンツ発掘や磨き上げ、整備環境も十分ではない。こうした課題に対応し、富裕層を魅了するコンテンツを日本全体で提供できる組織が必要との考えだ。
2016年度の事業計画は、(1)海外富裕層の受入環境情報等の相互交換・共有等、(2)海外富裕層向け旅行エージェント等へのプロモーション活動の2点。今後は年度内に3回の会議を開催するほか、7月~9月には2グループでファムトリップの実施を予定している。
なお、先日開催された第1回会議で、会長に京都市の三重野真代氏、副会長には札幌市の森有史氏が選任された。会員は以下の通り。
【日本ラグジュアリートラベルアライアンス 会員名簿】※順不同
- 札幌市観光・MICE推進部部長 森有史氏
- 石川県観光戦略推進部部長 棗左登志氏
- 高山市ブランド・海外戦略部部長 田中明氏
- 京都府商工労働観光部観光政策監 古川博規氏
- 奈良市観光経済部部長 長岡伸考氏
- 和歌山県商工観光労働部観光局部長 岡本圭剛氏
- 京都市産業観光局観光MICE推進室部長 三重野真代氏