公益財団法人地方経済総合研究所は熊本県の観光復興に向けた課題等を探る目的で、九州と関東圏、中京圏、関西圏を対象に「くまもとのイメージ調査2016」を実施した。このなかで、熊本城の復旧過程を公開する「見せる観光」への関心について、回答者の約9割が関心を示したことが判明した。
「是非訪れてみたい」と「機会があれば訪れてみたい」をあわせた数値で、地域別では九州が計90.3%と最多。特に「是非訪れてみたい」は24.4%で4人に1人が希望する結果となった。また、年齢別では20代~40代までで「是非訪れてみたい」が2割を超えるなど、若い世代ほど関心が高い傾向が見られた。
関東圏や中京圏、関西圏など大都市圏からの意向も高く、「機会があれば訪れてみたい」が全体的に7割を超え、「ぜひ訪れたてみたい」とあわせると約8割を超える訪問意向があった。
なお、九州における情報発信力については、熊本県(18.4%)は福岡県(19.0%)に次いで高い結果となった。その情報源はテレビ(70.8%)、ゆるキャラ(36.4%)、新聞記事・広告(20.3%)。ゆるキャラは九州7県の平均値11.6%を大きく上回り、「くまモン」の情報発信力の高さが際立った。分野別の魅力度でも「自然」「名所・旧跡」「ゆるキャラ」の3分野で、九州7県のうち1位となった。
調査は2016年7月8日~13日まで、九州、関東圏、中京圏、関西圏の16都府県に住む20歳以上の男女を対象に実施。有効回答数は3320人だった。