法務省入国管理局は2016年9月2日、入国審査官の緊急増員を発表した。2016年3月に発表された「明日の日本を支える観光ビジョン」で提示されたインバウンド増強方針を受け、厳格な対策と円滑な入国手続きの両立に対応するもの。
今回発表されたの緊急増員数は合計62名。内訳は以下のとおり。
空港の管轄官署での増員(合計49人)
- 関西空港支局:25人
- 成田空港支局:12人
- 千歳苫小牧出張所:4人
- 仙台空港出張所:2人
- 高松入国管理局:3人
- 鹿児島出張所:3人
海港の管轄官署での増員(合計13人)
- 博多港出張所:8人
- 長崎出張所:5人
なお、同省は2017年度予算案の概算要求のなかで、出入国管理体制の強化策として264名の定員増強を要求。同時に2016年度に引き続き、日本人の出帰国手続における顔認証技術の導入に加え、上陸審査場におけるバイオカートを使用した個人識別情報の取得迅速化も進める計画となっている。