トリップアドバイザー、クチコミ高評価の観光・宿泊施設を認証、今年は都道府県ランキングも発表

トリップアドバイザーはこのほど、2017年の「エクセレンス認証(Certificate of Excellence)」対象施設を発表した。この認証は、トリップアドバイザーに掲載中の各国の施設に1年間で投稿されたクチコミの質や数などから独自のアルゴリズムで評価を算出したもの。宿泊施設、観光施設、飲食店の3カテゴリーで評価の高い施設に授与する。

このほど開催された表彰式の挨拶で同社日本オフィス代表取締役社長の牧野友衛氏は、日本の認証施設が「昨年に比べて500軒ほど増え、順調に日本でも伸びている」と状況を報告した。

今回、日本で選出された施設は合計6565軒(宿泊施設1846軒、観光施設2599軒、レストラン2120軒)。認定施設が最も多かったのは東京都(1236軒)。次いで、京都府(565軒)、北海道(543軒)と続いた。また、今年は初めて、47都道府県すべてにて宿泊・観光・飲食関連施設が選出されたという。

表彰式では、トップ5の都道府県から代表者が出席。1位となった東京都からは産業労働局観光振興担当部長の浦崎秀行氏が、観光客の満足度を向上させることで観光都市として地位向上を図りたいと意欲を示した。5位の大阪府からは大阪観光局プロモーション部長の奥村大祐氏が、今回認定された施設がほぼ大阪市にあることを指摘し「観光行政としてやらなければならないことがある。」とヒントを得たことに触れた。

「2017 年エクセレンス認証」選出施設数が多い都道府県トップ20は以下のとおり。

トリップアドバイザー:報道資料より

トリップアドバイザーの牧野代表は、この認証について「世界共通のユーザー評価に基づく指標」であることが、外国人旅行者に安心感を与えるものであることを強調。日本の受賞施設数が世界では16位、アジア太平洋では4位であることから「まだまだ伸びる余地がある」とみている。一方で、世界での認知度に比較して日本国内での認知が低いことから、「日本では普及活動を行っていきたい」考え。今後、観光施設や一般消費者双方に認知度を上げるための活動を活発化していく方針だ。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…