米国の旅行雑誌「Travel + Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」の読者投票「ワールドベストアワード2017」で、メキシコのサン・ミゲル・デ・アジェンデが人気都市1位を獲得した。昨年6位だった京都は今年は4位にランクアップ。アジア部門では京都は2位、東京が9位となった。
今回世界一を獲得したサン・ミゲル・デ・アジェンデは、かつては銀を輸送する中継地として、また繊維工業で発展した街。いまも18世紀までの建物が多く残り、メキシカン・バロック様式から新古典主義へ移行する時期の特徴が表れる独特な雰囲気を持つ魅力的な街だ。
また、京都市の門川大作市長はこの結果について、京都はランキングを重視する街ではないとしたうえで、「京都の魅力・奥深さがしっかりと世界に浸透し、世界の中で、京都が『本物の旅行先』として評価され、定着していることは、非常に光栄に感じております」とコメント。6年間連続でベスト10にランクされたのは、京都と姉妹都市のフィレンツェだけであることにも言及し、喜びを表している。
世界、およびアジア地区のランキングトップ10は以下のとおり。
トラベル・アンド・レジャー2017 ワールドベストシティ トップ10
- 1. サン・ミゲル・デ・アジェンデ(メキシコ) 92.12点
- 2. チャールストン(米サウスカロライナ) 91.54点
- 3. チェンマイ(タイ) 91.40点
- 4. 京都(日本) 91.13点
- 5. フィレンツェ(イタリア) 90.75点
- 6. オアハカ(メキシコ) 90.41点
- 7. ホイアン(ベトナム) 90.31点
- 8. ケープタウン(南アフリカ) 90.24点
- 9. ウブド(インドネシア) 90.13点
- 10. ルアンパバーン(ラオス) 90.10点
トラベル・アンド・レジャー2017 アジア地区 トップ10
- 1. チェンマイ(タイ) 91.40点
- 2. 京都(日本) 91.13点
- 3. ホイアン(ベトナム) 90.31点
- 4. ウブド(インドネシア) 90.13点
- 5. ルアンパバーン(ラオス) 90.10点
- 6. シェムリアップ(カンボジア) 89.57点
- 7. ウダイプル(インド) 89.54点
- 8. バンコク(タイ) 89.45点
- 9. 東京(日本) 87.79点
- 10. ティンプー(ブータン) 87.12点
同社の講評によれば、今年上位となった都市で共通した点は、豊かな自然を持ち歩行者に優しい街であること。また、多くの都市が成長する一方で優れた歴史を保存する姿勢を持ち続けていると分析している。