比較.comが「手間いらず」に社名変更、主力事業をBtoB事業「宿泊予約サイト一元管理サービス」へ

宿泊予約サイト一元管理システム「TEMAIRAZU（手間いらず）」を提供する比較.com（比較ドットコム）は2017年10月1日付けで社名を「手間いらず株式会社」に変更した。

同社では、宿泊予約サイト一元管理「手間いらず」などのアプリケーション事業と商品の価格比較を行う「比較.com」などインターネットメディア事業の2つのセグメントで事業を構成している。今回の社名変更は、アプリケーション事業を同社の主力事業に置く判断によるもの。社名変更後も比較サイト「比較.com」サービスの運営は継続する。

2017年6月期の有価証券報告書によると、アプリケーションサービス事業の売上高は8億5332万円（前期比18.5％増）、利益では5億6059万円（前期比15.8％増）と好調。一方でインターネットメディア事業の売上高は6644万円(前期比20.4％減)利益が2555万円(前期比7.0％減)と苦戦していた。

新・企業ロゴ：報道資料より

同社は社名変更と同時に、企業ロゴと企業理念の再構築をおこない、企業サイトも刷新。新たなロゴでは、複数の色の円が重なり、連なる様子を表現して企業理念とする「世界とのつながりがつくる豊かさ」への思いが込めた。同社ではこれを機に改めて、世界中のモノやコトを連携すると同時に「人々の手間をなくして新たな出会いや時間を創出」することで、社会を豊かにすることを目指す。

同社は2003年、比較サイト「比較.com」を運営開始。その後、アプリケーションサービス事業として宿泊予約サイト一元管理システムを展開してきた。最近では、宿泊施設が民泊Airbnbに登録しやすくする民泊の新サービスや韓国の大手旅行会社とのシステム連携など、新サービスの開発や各種企業とのシステム連携・拡充を進めている。