米・統合型リゾート(IR)大手のラスベガス・サンズが、都内で「日本のエンターテイメントの可能性」をテーマにイベントを開催した。同社幹部やグローバル親善大使のデビット・ベッカム氏、元イーグルスのジョー・ウォルシュ氏らが登壇し、パネルディスカッションを実施。世界のエンターテイメントを日本に呼び込むための大型施設が不足していることを指摘し、同社の日本への進出意欲をアピールした。
*写真:イベントに参加したデビッド・ベッカム氏、ジョー・ウォルシュ氏(元 Eagles ギタリスト)、アーヴィン・エイゾフ氏 (Azoff MSG EntertainmentCEO)、ティム・レイウェック氏(Oak View Group、CEO)、ロバート・G・ゴールドスティーン氏、ジョージ・タナシェヴィッチ(マリーナベイサンズ社長)、有働 誠二郎氏(ウドー音楽事務所 設立者)ら
ラスベガス・サンズ 社長兼COOのロバート・G・ゴールドスティーン氏は、日本には、国内向きの施設が多く、国際的なスポーツやアーティストが活躍する場が少ない点を指摘。世界のトップミュージシャンをマネジメントしてきたエイゾフMSGエンターテイメントのアーヴィン・エイゾフ会長兼最高経営責任者(CEO)や元イーグルスのジョー・ウォルシュ氏らは、世界のアーティスト達が日本に来たくても公演できる場がなく見送らざる負えない状況があるとして発言を後押しした。
こうした状況を踏まえ、同社は日本に進出しIRを展開していたい考え。ゴールドスティーン社長は、そのために政府の後押しが重要であることを強調し「これがすべてのスタートだ」とした。
また、ハードルとなる点でIR展開の経験値にも言及。日本でのIR解禁を見据えて「人を集めて特別なチームを作っている」ことを明かし、「日本は特別な場所」として、なんとしても日本で展開したい意欲を示した。その際には、MICEやカジノだけでなく家族連れも満足するような施設の展開や一流のエンターテイメント施設を展開したい考えだ。