観光庁が実施した旅行・観光消費動向調査によると、日本の旅行消費額(国内旅行、海外旅行)が名目GDPに占める割合は4.6%で、最も高いドイツの約2分の1にとどまり、先進国のなかでも低い水準にあることが分かった。
また、国内宿泊旅行(観光・レクリエーション目的)を行った日本人に訪問地での滞在の満足度ついて調査を行ったところ、総合満足度は78.0%。個別項目では、いずれも総合満足度を下回り、宿泊施設は65.7%、飲食店は55.0%、土産品は51.1%にとどまった。
「総合的な満足度」で満足と回答した人を含め、不満の有無を質問したところ、不満は「特にない」との回答は全体の34.9%だったが、宿泊施設、飲食店、土産、観光の各項目について様々な回答があった。
個別の不満では、「宿泊施設の客室が期待外れであった」が8.7%でもっとも多かった。
このほか、1年以内再訪意向は41.7%、他人への推奨意向は49.0%という結果になった。
これらは、このほど観光庁が発表した旅行・観光消費動向調査の2017年年間値(速報)と同時に公表されたもの。2017年の日本人の国内旅行消費額は前年比0.7%増の21兆1028億円、そのうち、宿泊旅行が16兆520億円(同0.1%増)、日帰り旅行が5兆509億円(同2.6%増)だった。