航空関連情報の収集や提供を行うOAG Aviation Worldwide Limited(OAG)は、このほど世界の空港の定時運航遵守率ランキング「OAG Punctuality League 2018」をまとめ、2017年の航空会社と空港の定時運航トップ20および世界の混雑路線トップ20を発表した。
それによると、運航便数で世界トップ20の航空会社のうち、第1位となったのはJAL(日本航空)でOTP(on-time performance)率は85.27%。第2位には83.81%のANA(全日空)が続き、日本の航空会社が1、2位を独占する結果となった。第3位は82.76%でデルタ航空。
年間3万便以上の定期便を運航する大手航空会社のなかでは、エア・バルティック(90.01%)が第1位となり、香港航空(88.83%)、海南航空(87.24%)と続いた。この分野では、JALは第6位、ANAは第9位。トップ10のうち、第8位のシンガポール航空(84.07%)を含め、アジアの航空会社が5社ランクインした。
また、年間3万便以上の定期便を運航するLCCのなかで第1位となったのは、スペインのブエリング航空(85.25%)。第2位のジェットスター・アジア(85.08%)に続き、第3位にはスカイマーク(85.00%)が入った。
一方、空港については、年間出発供給座席数が3000万以上の大規模空港で第1位となったのは86.75%で羽田空港。第2位のマドリード空港(83.63%)とは約3ポイントの差をつけた。
年間出発供給座席数が2000万から3000万未満の大規模空港ではミネアポリス・セントポール空港が85.72%で第1位。成田空港は81.83%で第7位となった。
年間出発供給座席数が1000万から2000万未満の大規模空港では大阪国際(伊丹)空港が88.45%で第1位。第2位のソルトレイクシティー空港(86.01%)に続き、第3位には新千歳空港(84.73%)が入った。
このほか、世界の混雑路線トップ20も発表。国際線では香港/台北線が年間2万9494便で第1位。以下、クアラルンプール/シンガポール線(2万9383便)、ジャカルタ/シンガポール線(2万6872便)、ジャカルタ/クアラルンプール線(2万890便)、香港/上海便(2万818便)となり、トップ5をアジア域内路線が独占。トップ20のうち11路線がアジア域内線という結果になった。
国内線では済洲/ソウル金浦線が年間6万4991便でトップ。日本では羽田/福岡線(4万2835便)が第4位、羽田/新千歳線(3万8389便)が第6位、羽田/伊丹(2万900便)が第17位となった。