コスタクルーズによると、親会社である世界最大のクルーズ会社・カーニバル・コーポレーションと長崎県佐世保市は、長期戦略パートナーシップ契約を締結した。2020年4月に供用予定の「佐世保新港ターミナル」を建設する「クルーズ拠点形成協定の締結」で、これによりカーニバル・コーポレーションは同ターミナルにおいて、コスタクルーズをはじめ、プリンセス・クルーズなど、傘下の客船が寄港する優先権を得る。
アジアでのクルーズ人気の後押しを受け、この数年で訪日クルーズ旅客数が急増。カーニバル・コーポレーションは現在、日本で41港に850回以上を寄港し、推定200万人のクルーズ客を送客している。
政府が2020年に訪日クルーズ旅客数を500万人に設定している中、数年後には日本の既存の港湾インフラの負担が増加すると予想されている。カーニバル・コーポレーションは今回のパートナーシップ契約により、安定的な寄港を実現し、配船計画の実行で優位に立つことを目指しているという。
なお、カーニバル・コーポレーションでは今回のパートナーシップに際し、「日本政府と協力して日本の複数の港でフライ&クルーズの拠点港となる港湾設備を開発することは可能」とコメント。佐世保以外の日本の港湾に対する長期投資への意欲も示している。