「トランプ・スランプ」現象が顕在化? 米国を訪れる旅行者数が5ヵ月連続でマイナスに【外電】

写真:AP通信

2017年9月の訪米外国人旅行者数は、前年同月比でマイナスとなり、米国へのインバウンド観光市場の減速トレンドが鮮明になりつつある。

AP通信によれば、米国商務省が2018年3月に発表した統計では、昨年9月に海外から米国を訪れた旅行者数は610万人となり、前年同月比5%減。前年比マイナス成長は、5か月連続となる。また商務省の全米旅行観光局(National Travel and Tourism Office)が発表した昨年1~9月までの累計訪米客数(暫定値)は、前年同期比3.8%減となった。

旅行関係者からは、トランプ政権による外国人に批判的な発言や政策が影響しているとの批判もあり、かねて懸念されていた「トランプ・スランプ」問題が顕在化した形ともいえる。

なおカナダからの訪米客数は、2017年9月は4%を超える増加となり、全体の傾向とは逆にプラス成長となったという。

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