東京都が発表した、2017年の訪都外国人旅行者行動特性調査によると、訪都回数「2回目以上」のリピーター割合が全体の過半数を超える51.5%に達した。
リピーターが最も多いのは、香港(73.7%)、シンガポール(65.2%)、台湾(64.7%)。一方、初めて東京を訪れた外国人が多いのは、スペイン(79.4%)、カナダ(66.4%)、イタリア(65.7%)、ロシア(64.0%)だった。
訪問先で多いのは、1位が新宿・大久保(56.0%)、2位銀座(49.7%)、3位浅草(45.7%)。ただし、欧米を中心に「渋谷」訪問率が高く、スペイン(86.7%)、イタリア(78.2%)、米国(62.8%)など9か国・地域で1位となった。
項目別満足度では、「おもてなし」88.4%、「食事施設」85.3%、「観光施設」83.2%がそれぞれ8割以上の高い満足に寄与。その反面、「外国語対応能力」43.2%、「両替の利便性」63.9%、「案内標識のわかりやすさ」67.4%は比較的低い満足度となった。
旅行中の支出額推計は前年の13万433円から約3000円増の13万3731円に拡大。全体として「土産買物費」が最多で6万4183円となったものの、前年と比較すると0.9%縮小。支出額が最も多い中国による「土産買物費」はさらに減少率が多く3.0%減となった。
なお、訪問して最も満足した場所でとった行動をみると、「築地での日本食を楽しむ」(92.1%)が最多。そのほか、「秋葉原での電気製品のショッピング」(27.7%)、「浅草での伝統建築見学」(64.7%)、「奥多摩で自然を感じる」(83.4%)、「吉祥寺・三鷹での美術館・博物館の探索」(30.9%)などが特徴的だった。
この調査は、2018年四半期ごとに羽田空港と成田空港の国際線ターミナル搭乗待合ロビーで聞き取りしたもの。回答数のうち「東京を訪問した」と回答した1万3045件の結果を集計した。