コマースマーケティングのクリテオ(Criteo)は、年末年始商戦の消費行動調査による日本のECトレンド分析結果を発表した。日本の商文化である福袋をオンラインで購入することに関するアンケート調査を行い、2019年元旦からの実際のEC取引実績データと照らし合わせて分析したもの。
それによると、福袋を購入する意向がある消費者の半分がオンライン予約および決済にシフト。実店舗での推定平均単価7300円に対し、オンラインでは1万300円と4割高めの価格帯である傾向も明らかになった。20~30代はスマホの利用率も高い。アンケートでは11月に予約・購入する消費行動が散見したが、同社のデータベースをもとにした福袋のEC取引は元旦がピーク。12月のラスト2週間の平均に比べ、173%増だった。
また、独自のアルゴリズムとAIエンジンを持つ同社の分析によると、欧米における年末年始商戦の皮切りとされるブラックフライデー(2018年は11月23日)も日本で徐々に浸透しているという。日本でもこの日の売上は10月の平均EC取引件数を31%上回り、アパレル業界中心に新たなプロモーションとして取り入れられ始めていることが分かった。
今回のアンケート調査は、同社のオンラインモニターのうち日本人401名を対象に実施した。調査機関は2018年12月27日から29日。