トリップアドバイザーがこのほど発表した2018年第4四半期の決算によると、売上は前年同期比8%増の3億4600万ドル(約380億6000万円)、純利益は前年同期の赤字8400万ドル(約92億4000万円)から黒字転換し700万ドル(約7億7000万円)となった。
売上の内訳は、ホテル部門が前四半期に続き、前年同期比2%減の2億4000万ドル(約264億円)となる一方、アクティビティや飲食など、非ホテル部門は同38%増の1億600万ドル(約116億6000万円)に拡大した。
この結果、2018年度の決算は、売上が前年比4%増の16億1500万ドル(約1776億5000万円)、純利益は1900万ドル(約20億9000万円)の赤字から1億1300万ドル(約124億3000万円)の黒字へと回復を果たした。
売上の内訳は、年間ベースでもホテル部門が同3%減、一方のアクティビティ・飲食など非ホテル部門は同27%増。非ホテル部門の売上シェアは前年比5ポイント増の28%に達した。
ただし、年間での利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)に占めるシェアは、依然としてホテル部門が圧倒的だ。同社が独自に算出している非GAAPの2018年度EBITDAでは、合計額が前年比27%増の4億2200万ドル(約464億2000万円)。このうち非ホテル部門のシェアは前年度より約2ポイント増の16%にとどまった。
スティーブ・カフナー最高経営責任者(CEO)は「ホテル部門の収益率アップを図ったこと、そもそもの当社の強みである現地体験やレストラン部門を強化したこと」などを業績改善の要因として挙げた。
同社によると、2018年のホテル部門は、売上が前年同期比3%減のマイナスにも関わらず、EBITDAは同24%増。利幅は同700ベーシスポイント増の31%に改善した。
一方、第4四半期の支出項目は、ほぼ半分を占める営業マーケティング費が同6%減の1億5700万ドル(約172億7000万円)、テクノロジー&コンテンツが同17%増の6800万ドル(約74億8000万円)など。
2018年度の支出合計は、前年とほぼ変わらず14億3200万ドル(約1575億2000万円)。内訳は四半期業績と同じ傾向を示しており、営業マーケティング費用が前年比8%減と縮小する一方、テクノロジー関連が同13%増、総務管理も13%増となった。
※円換算は1ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出。