三井不動産は2020年夏、京都二条にラグジュアリーホテルを開業するプロジェクト計画概要を発表した。世界遺産である二条城の東側、京都市中心のエリアに7000平米超もの敷地を確保し、この地の遺構を活用しながら新築ホテルを建設する。
同グループではこれまで、自社開発ブランドで「三井ガーデンホテルズ」と「ザ・セレスティンホテルズ」を展開。ラグジュアリーホテルでは「マンダリンオリエンタル東京」、「ザ・リッツ・カールトン東京」など、世界的ホテルの誘致に取り組んだ。2019年には「ハレクラニ沖縄」、2020年には「フォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツ」、2020年には「ブルガリ・ホテルズ&リゾーツ」の開業も予定している。
しかし今回は、同グループの直営ホテルとして展開。ホテルの敷地は、昭和中頃まで250年以上、三井総領家の居宅のあった同社ゆかりの場所を2015年に取得したもので、同グループのフラッグシップホテルとして開業する。
客室数は161室。平均50平米超で、約210平米のプレジデンシャル・スイートも設ける。館内には、オールデイダイニングとシグネチャーレストランの2つのレストランに庭園、約1000平米のスパエリアなども設置。伝統と先進性を兼ね備えた滞在空間とする。現代を代表する国内外の建築家やデザイナーを起用し、京都の伝統文化と精神性を取り入れた施設で、きめ細やかなサービスを提供するホテルを目指すとしている。
なお、正式なホテル名称とブランドは現時点では未定。