日本航空(JAL)と百戦錬磨グループのKessha、アトリエ・天工人の3社による「平戸城 城泊JV」は、長崎県平戸市の「平戸城懐柔櫓(かいじゅうやぐら)宿泊施設化改修・運営事業」の事業者公募で優先交渉権者に選定された。このほど、平戸市と基本協定書を締結。日本100名城に選定された平戸城を常設の宿泊施設とし、2020年夏の開業を目指す。日本の本物の城を常設化する「城泊(キャッスルステイ)」施設は、日本では初めて。
今回のプロジェクトは、2017年に平戸市と百戦錬磨が共同で「平戸城キャッスルステイ無料宿泊イベント」を実施したのがきっかけ。国内外から約7500組の応募があり、その後の平戸市の欧米圏の観光集客に寄与した。これを踏まえ、平戸市が平戸城の大規模改修にあわせて、海に面したロケーションながら倉庫となっている懐柔櫓を宿泊施設化する公募を実施したという。
城泊JVにおける各社の役割は、Kesshaと百戦錬磨が全体プロデュースを、天工人が施設の設計・監理を行ない、JALがプロモーション・送客を担当。各社の強みとノウハウによる事業シナジーを発揮し、メインターゲットである欧米の富裕層の訪日客の獲得を図る。海外に向けた城泊ブランドを構築し、平戸市の観光資源を活用した「体感型観光」を推進し、平戸市はもちろん、県や九州全域まで波及する交流人口の拡大を目指していく。
城泊JVでは2020年の開業に向け、城泊の魅力を発信するアンバサダーを募集。抽選で5組を、開業前の無料宿泊イベントに招待する。