Trip.com決算、2019年度はグローバル事業が急成長、2020度第1四半期の収益は45%〜50%減見込み

トリップ・ドットコム(旧シートリップ)は、2019年度(2019年1月~2019年12月)の決算(非監査)を発表した。それによると、総収益は前年比15%増の357億元(約5522億円)、営業利益は前年の26億元(約402億円)から50億元(約773億円)、当期利益は前年の11億元(約170億円)から70億元(約1083億円)に増加し、増収増益を達成した。

2019年度第4四半期の実績は、総収益が同10%増の83億元(約1284億円)、営業利益が前年の1億8900万元(約29億円)から5億8000万元(約89億円)に増加し、20億元(約309億円)の当期利益を計上した(前年は12億元の当期損失)。

2019年度通期の部門別の収益を見ると、宿泊予約は同17%増の135億元(2088億円)で、全体の38%を占めた(前年は37%)。交通チケットは同8%増の140億元(約2165億円)でシェアは39%(前年は42%)。パッケージツアーは同20%増の45億元(約696億円)で13%(前年は12%)。法人旅行は同28%増の13億元(約201億円)で4%(前年は3%)となった。

2019年度通期の経費については、商品開発費が同11%増の107億元(約1655億円)で、収入全体に占める割合は30%。販売・マーケティング費は同3%減の93億元(約1438億円)で26%。一般管理費が同17%増の33億元(約510億円)で9%。

トリップ・ドットコムでは、中国以外でのビジネスを拡大しており、第4四半期の中華圏以外でのホテルの収益は前年51%増となったほか、トリップ・ドットコム・ブランドとして販売した国際線チケットの総数は1~3四半期期連続で3桁の伸びを示した。

2020年度第1四半期の業績予測では、新型コロナウイルスによる影響のため、収益は前年同期と比較して45%~50%の減少を見込んでいる。

*円換算は1元15.5円でトラベルボイス編集部が算出。

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