HIS、全店舗を臨時休業、社員には特別休暇、感染防止を最優先で

エイチ・アイ・エス(HIS)は、政府の新型コロナウイルス特措法に伴う緊急事態宣言の効力が発生した2020年4月8日から5月6日までの約1カ月にわたり、日本国内の全営業所、部署を臨時休業とした。同社の正社員は約6000名で、直近の顧客に対応するコールセンターや発券業務、リモートワークの一部を除いて特別休暇を付与。社員に対し、不要不急の外出を控えるよう指示している。出発を3日以内に控えた顧客のみ、栄本店、名古屋法人営業所など全国共通の電話問い合わせ窓口で対応する。

全国的に店舗を臨時休業するのは、現時点では旅行業界でもまれ。同社広報室は「いまは日本全国すべてで感染リスクがある。対面で接客する従業員、来店されるお客様の安全を図るために、緊急事態中の地域だけでなく全店休業を判断した」と説明。従業員、顧客の感染防止を最優先した。

同社は世界69カ国163都市(2020年4月時点)にも海外拠点、海外法人を展開しており、「すべて休業しているわけではないが、緊急を要する業務にそれぞれ対応している状況」(広報室)という。

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