新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不要不急の外出自粛要請や旅行需要急減を受け、店舗の臨時休業や営業時間短縮を実施する旅行会社が増えている。
新型コロナウイルス特措法に伴う緊急事態宣言で営業休止した、百貨店やショッピングセンター内に出店する店舗が軒並み臨時休業を決めた。最大手のJTBは旗艦店のJTBトラベルゲート新宿を2020年4月8日からゴールデンウイーク(GW)明けの5月6日まで臨時休業とし、4月14日まで時間を短縮し予約済みの顧客のみ電話受付としたほか、名古屋駅前支店も4月11日から5月6日まで臨時休業、トラベルゲート仙台は4・5月の営業時間を短縮するなど、各店舗で対応が分かれている。
また、エイチ・アイ・エス(HIS)は4月30日まで大半の店舗を臨時休業。4月5日の時点では4月は首都圏17店舗、北海道3店舗、東北1店舗、甲信越2店舗、中部・北陸4店舗、関西6店舗、九州4店舗、沖縄1店舗、クオリタ3店舗、ウエディング8店舗で営業するとしていたが、4月7日には新宿本社営業所をはじめ、全店舗の臨時休業を決定した。影響は、緊急事態宣言が発出された東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡だけでなく、全国に及んでいる。
中堅規模の旅行会社も深刻だ。風の旅行社は、東京本社と大阪支店を5月6日まで臨時休業。すでに旅行の申込者には、担当者からメールや書面にて個別に連絡をする。旅工房も4月30日まで、営業時間を10~17時に短縮。ワールド航空サービスは緊急事態中の東京支店、大阪支店などの店舗を一時休止し、電話のみ転送にて対応。ホームページからのメールでの資料請求、申し込みには通常どおり対応している。