航空データを提供するOAGは、最新の提供座席数データを発表した。それによると、5月11日の週に予定されている座席数は、分析対象の17市場のうち8市場で増加が見られ、前週比で2%増の約2990万席。ただし、前年比では依然として約8000万席も少ない。
前週の予測では、3230万席に増加するとされていたが、直前でスケジュールを調整した航空会社もあったことから、結果的には8%ほど予測を下回る結果となった。5月18日の週については、4230万席という前向きな見方があるが、3000万席は突破するものの、4200万席には一歩届かない可能性が高いと見ている。
地域別では、中国や香港の航空会社が回復傾向にあることから、5月11日の週で北東アジアの提供座席数が前週比6.2%増(1月20日比42.8%減)。ヨーロッパが同0.8%増(同91.5%減)となっている一方で、北米は依然として同1.3%減(同76.6%減)、東南アジアも同1.5%減(同72.9%減)となっている。
中国では、国内線で約80万席を追加。世界の供給量のうち国内線が占める割合は85%まで上昇した。ただ、中国の国内線供給量は1月と比べるとまだ75%の水準。このほか、アメリカは27%、ロシアは49%、イギリスに至ってはまだ約4%の水準にとどまっている。
全体の提供座席数を国別で見ると、5月11日の週で中国は前週比8.1%増(1月20日比34.2%減)、アメリカは同1.3%減(同75.6%減)、日本は同2.9%減(同51.2%減)となっている。