コロナ禍の夏休み旅行、検討する人が減少傾向、「関東から関東」など近県行きが人気増

ネット行動ログ分析によるマーケティングを手がけるヴァリューズはこのほど、2020年夏の旅行への意欲を全国調査した。調査は6月24日~7月1日の期間中、国内の20歳以上の男女1万8427人を対象にアンケートを実施。一般ネットユーザーの行動ログと属性情報を用いたマーケティング分析も活用して分析した。

越境希望も“旅行先は身近で済ませたい”

まず、今夏、旅行の検討をしているか尋ねたところ、「国内旅行」26.6%、「海外旅行」2%、「旅行を検討していない」62%との結果に。新型コロナウイルスの影響で海外旅行派がほぼいないのに加え、国内旅行派も前年同期に比べ22.1%減少している。

発表資料より

また、国内旅行派の旅行先は63.2%が越境しての旅行を希望。ただ、 越境しての旅行意識を関東在住者に絞り前年度と比較すると、「関東から関東」は前年度の26.7%から34.1%に増加。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、旅行先を身近で済ませようという層も増えている。

ピークは8月で他者接触避けた旅が人気

夏の旅行予定者の実施時期は7月24.6%、8月33.6%、9月19.2%との状況。下図のように、8月が前年度の29.5%を上回っている。新型コロナの影響が長期化するなかで時期が変動しつつも、消費者の旅行意欲は高い。

発表資料より

また、夏の旅行先選びのトップ3には、「温泉」、「宿泊先でゆっくり過ごす」、「家族・友人と過ごす」がランクイン。「交通の便」、「ドライブ・ツーリング」への関心も高く、感染リスクを下げるために他者との接触を避けながら旅行したいとの意識は高いようだ。

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