海外旅行好きの6割がコロナ終息後に「最初に海外旅行に行きたい」、今は国内旅行に高い意欲、「地球の歩き方」が調査

『地球の歩き方』を発行するダイヤモンド・ビッグ社が2020年7月初旬、新型コロナウイルスに伴う旅行者の意識調査を行った。

調査はゴールデンウイーク時に続く2回目。回答者は『地球の歩き方』ファンが多いこともあって、新型コロナが終息し、旅行できる環境になったとき、「最初に海外旅行に行きたい」との回答が63.8%と前回調査比で8ポイント上昇。7月から欧州の一部やドバイが日本人観光客受け入れ再開を相次いで発表するなか、海外旅行への意欲がより高まっていることがわかる。

アンケート期間は7月3~9日で、地球の歩き方ホームページ上などで実施。512人から回答を得た。

旅行できる環境になったとき、最初にどこへ行きたいか

まず、6月19日から都道府県をまたぐ移動が解禁されたことを受け、国内旅行は「すでに検討を始めている」(38.1%)、「すでに旅行を予約した」(15.2%)を合わせて全体の半数を超えた。「宿泊を伴う国内旅行に行きたい」は73.3%を占め、時期は7~8月が多い。行き先は「温泉」が61%でトップとなり、山・森林が続いた。不自由な生活が続き、精神的な疲れを温泉や自然で癒したいとのニーズがうかがえる。

一方、海外旅行検討のタイミングは、「帰国後の自宅待機が解除されたとき」(15.2%)、「外務省の感染症危険レベルが渡航可能なレベルに下がったとき」(13.3%)などが上位。具体的な時期は、「11~12月」(25.7%)、「2021年1月以降」(21.9%)が多く、今夏は難しいが、年末年始には行きたいという願望が見てとれる。なお、すでに海外旅行を予約した人も5.7%いた。

海外旅行検討のタイミング

また、海外旅行再開時の不安について尋ねたところ、「帰国後の検疫や検査」(62.9%)、「入国時の検疫や検査」(61.9%)と出入国時の検査への不安が大きい。ホテル、レストラン、観光施設における感染症対策など、従来以上に旅行情報を収集している割合も増えており、同社は「現地がいまどういう状況にあるのか、旅行会社はどのような感染症対策を講じているのかなど、きめ細かな最新の情報提供が求められている」と訴えている。

海外旅行再開時に不安なことは何か

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