【図解】訪日外国人数、7月も99%減で3800人、前年割れは10カ月連続 -日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)が発表した2020年7月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年の299万人から99.9%減となる3800人となった。これで、訪日外国人旅行者数の前年割れ推移は、10か月連続となった。特に4月以降の4か月は減少幅が99.9%減で、前年比でほぼゼロに近い推移が続いている。

航空データOAG社のデータでも、日本への国際線の減少傾向に変化はない。国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着する国際線実績合計は、便数で前年比87.7%減の2757便、提供座席数で88.0%減の62万229席。減少幅は前月の6月と同水準だった。

訪日外客数の減少は、新型コロナウイルスの世界的流行を踏まえ、日本での水際対策での上陸拒否や検疫強化等の措置や、各国での渡航制限措置などが要因。国際航空便も大幅な減便となっており、JNTOはこの傾向は8月も続くとしている。

しかし、政府は国際的な人の往来の段階的措置として、7月29日からタイとベトナムを対象に、入国後14日間の待機を維持しつつ双方向の渡航再開を可能とする「レジデンストラック」の受付を開始。さらに、感染が落ち着いている国地域とも調整を進めており、この数か月滞っていた国際間の往来が、ごく僅かだが動き始めた。9月にはシンガポール及びマレーシアと「レジデンストラック」を、シンガポールとは入国後14日間の待機中にも行動を限定した形でビジネス活動を可能とする「ビジネストラック」を開始する予定となっている。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料より

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